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2025年8月7日

大阪シーリング印刷株式会社

避難所設営の混乱をシールでサポートする備蓄品
色・文字・アイコンで多様な方々に分かりやすく配慮した18種類のシール
利便性と視認性を向上させつつ、コストダウンを実現
「避難所設営シールセット」リニューアル発売

  • 大阪シーリング印刷株式会社
  • プレスリリース

OSPグループの大阪シーリング印刷株式会社(本社:大阪市天王寺区、代表取締役社長:松口 正)は、「避難所設営シールセット」を2025年8月18日より、リニューアル発売を開始いたします。

本商品は避難所で安全かつ円滑な生活を過ごすための必要な情報を、正確かつ分かりやすく掲示できる便利なシールセットです。2016年に発売以来、現場のニーズにお応えできるようブラッシュアップを続けており、今回は3回目のリニューアルでVer.4が完成しました。Ver.3のシールは11種類でしたが18種類に増やし、利便性と視認性を向上させながらも、仕様やセット品など全面見直しによりコストダウンを実現しました。使いやすく、分かりやすく、お求めやすく、バージョンアップしました。

ちぎり和紙_2品

■避難所の設営側と利用側の課題

日本は、地震・津波・火山・大雨・台風・土砂災害・雪害など、災害発生が多い国です。その件数は増加傾向のため、自治体だけでなく企業や個人でも水や食料品など備蓄品に対する意識が年々高まっています。いつ、どこで、誰が被災するか分からないなかで、有事の際は安全な場所へ避難することは重要なことです。その一方で避難所では避難された方が、慣れない環境で「どこに何があるのか分かりにくい」など、不便や不安を感じる課題もあります。また、混乱するなかで設営側は、避難所をスピーディーに設置することが求められます。

■本商品によって解決できること

本商品は、開発担当者が2011年に発生した東日本大震災の被災地の様子をテレビで見ていて、『混乱している避難所をシールでお手伝いできることはないか?』と考えたことが開発のきっかけです。シールを貼るだけで簡単かつスピーディーに設営できるため、設営側の作業が軽減します。利用者にとっては、シールで分かりやすく場所が掲示されていることで、不安や不便さが軽減し状況によっては危険も回避できます。

■導入する自冶体や企業さまのベネフィット:コストダウン

発売以来、多くの自冶体や企業様より本商品の必要性について賛同、導入いただくことができました。日本各地で災害が多発するなか、不特定多数の方が集まる施設に設置していただきやすいように、仕様、セット品、枚数、サイズなど全面的に見直し、コストダウンを図りました。シールの種類を増やし商品の利便性や視認性は高めつつも、お求めやすい価格に設定しました。

変更の一例を挙げると、従来の案内シールは右記のように場所と4方向の矢印が一体化したもので、使用する方向の矢印1枚を残し、3枚の矢印はミシン目にそって切り取り廃棄する仕様でした。場所と矢印シールを分けて、必要に応じて組み合わせる仕様に変更したことで、切り取る作業がなくなり、廃棄部分の削減がコストダウンにつながりました。

仕様変更 廃棄する部分をなくしコストを改善
セット品変更 使用頻度や実態などを再考して、蓄光シールと油性ペンをセット品からカット
枚数変更 シール貼りする場所に応じた適正の枚数に変更(例:受付シールを5枚から1枚)
サイズ変更 視認性を担保しつつサイズを変更(例:ロールシールの幅を8㎜減)
ちぎり和紙_白色

従来品
(新製品は下記参照)

■避難所を設営される方のベネフィット:利便性向上

場所を明示する案内シールは、受付、ゴミ置き場、トイレ、ブランクの4種類でしたが、避難所はさまざまな方が利用されることを想定し12種類に増やしました。例えば、社会の多様化によってジェンダーフリーが注目を集めていますが、避難所という空間において利用される方の安全と安心を考慮して、今回よりトイレと更衣室は男女を分けました。また、細分化することで、設営者が設置の必要性に気付くきっかけにもなります。リニューアルにより従来品と比べて、外箱サイズが84%にスリム化(縦25㎝×横25㎝×高さ6㎝)し、重量も70%に軽量化(1.05㎏)しましたので、保管や移動時の負担も軽減されます。

明示を細分化 ・トイレと更衣室は、トラブル回避の目的もあり、男性と女性を細分化
・救護室、授乳室、シャワー室、倉庫・備品を追加
・避難所の状況に応じて個別作成できるようブランクを2種に追加
作業軽減 場所案内と4方向の矢印が一体化した仕様から、案内と矢印を別々の仕様に変更し切り取りの手間をカット
ちぎり和紙_2品
ちぎり和紙_3品瓶巻き事例

■避難所を利用される方のベネフィット:視認性・安全性を向上

避難所は高齢の方、外国の方、色覚障がいのある方など多様な方々が利用されることを想定し、色・文字・アイコンで正しく伝わるように工夫しています。空間は色味があることで気持ちが和らぐ効果があると言われています。避難された方が少しでもリラックスできるように、それぞれの色が持つ意味合いも考慮し、さらに分かりやすく伝える工夫として、案内シールにピクトグラムを用いて視覚表現もしています。案内シールの色は場所を象徴する色でありながら、色覚障がいのある方が正しく識別できることにも重点を置きました。

色覚多様 色覚障がいのある方が識別がつくように、案内シールの色を選定
多言語 日本語、英語、中国語、韓国語の4か国語表示
シール面積 案内シールの仕様変更により、掲示の面積を従来に比べて33mmサイズアップ
フォント 読み間違いがないようにデザインされた、可読性、視認性、判別性に優れたフォント
ピクトグラム ひと目で場所が分かること、場所を想起しやすいように文字・色・ピクトグラムを組み合わせ

【案内シールの色と選定理由】

案内 理由
受付 ダークグリーン 落ち着いた印象で総合案内や受付などの役割に適している
ごみ置き場 グリーングレー 穏やかな印象で衛生関連表示に使用されることが多い
男性トイレ ブルー 一般的に男性用サインに用いられる慣習があり認知されやすい
女性トイレ ピンク 一般的に女性用サインに用いられる慣習があり認知されやすい
男性更衣室 ダークブルー トイレと同様、男性用サインに用いられる。用途の連続性と識別性を確保
女性更衣室 ローズピンク トイレと同様、女性用サインに用いられる。用途の連続性と識別性を確保
救護室 レッド 緊急性や注意喚起の象徴であり、医療や救護をイメージする
授乳室 オレンジ 温かさや安心感を与える色で、授乳という母子のふれあいの空間にふさわしい
シャワー室 ライトブルー 清涼感や水を連想させる色で、色覚D型・P型の方が他の設備と識別しやすい
倉庫・備品 パープル 使用頻度の少ない管理区域に使われることが多く、他の用途と区別しやすい
ブランク ライトブルー 落ち着いた印象で汎用性がある
ブランク ライトピンク 落ち着いた印象で汎用性がある

【色覚障がいD型とP型の見え方】

グリーンを識別しづらいD型、レッドとグリーンを識別しづらいP型は、案内シートは以下のように見えます。

ちぎり和紙_2品
ちぎり和紙_3品瓶巻き事例
ちぎり和紙_3品瓶巻き事例

■商品概要

  • 名称:避難所設営シールセット

  • 発売日:2025年8月18日(月)

  • 外箱サイズ:縦25㎝×横25㎝×高さ6㎝

  • 重量:1.05㎏

  • 価格:Amazonで12,089円(税込・送料込)

  • お問い合わせ:大阪シーリング印刷のサイトにてお受けします https://www.osp.co.jp/forms/inquiry/

  • 規格:

    ちぎり和紙_3品瓶巻き事例

■大阪シーリング印刷 会社概要

  • 社名:大阪シーリング印刷株式会社

  • 所在地:大阪府大阪市天王寺区小橋町1-8

  • 代表者:松口 正

  • 創業:1927年

  • 事業内容:シール・ラベル、フィルム製品、紙器パッケージの製造・販売およびラベリングシステムの販売

  • URL:https://www.osp.co.jp/

■OSPホールディングス 会社概要

  • 社名:株式会社OSPホールディングス

  • 所在地:大阪府大阪市天王寺区味原本町6-8

  • 代表者:松口 正

  • 設立:1969年

  • 事業内容:当該企業グループの経営企画・管理並びにそれらに付帯する業務

  • URL:https://www.osp-holdings.co.jp/

OSPグループは、計16社(国内9社・海外7社)を展開する総合パッケージグループで、食品流通を主とした社会インフラの使命を果たすために全国18ヵ所に生産拠点を置いています。グループ会社の1社である大阪シーリング印刷株式会社は、創業1927年以来、顧客ニーズや社会環境など時代の変化に対応して事業範囲を拡大してまいりました。現在では、シール・ラベル、フィルム製品、紙器パッケージ、販促物の企画・デザイン、製造を通じて、社会とお客さまの生活を豊かにする製品やサービスを提供しています。また、高品質かつ安定供給を実現するために、グループ内で資材調達、シール・ラベルの印刷用原紙や印刷周辺機器の開発・製造、ラベリングシステムの設計、研究開発に至るまで多岐にわたり展開しています。

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